こどもNPOの活動

こどもの社会参画とは、こども・若者が主体的に社会との関わりを持ち、より良い社会をおとなと共につくっていくことです。
こどもNPOでは、地域社会とつながった場づくりや、こどもたちが自分たちの意見を社会に発信する活動など、対象者の年齢や段階に応じて多様な事業展開をしています。

事業内容

  • 【日常的な取組】日常のこども若者の思いを基にしたしくみづくり(インフォーマルアドボカシー)

    こどもNPOは名古屋市を中心としてさまざまな場をこどもとつくっています。
    対話を通して日常的にこどもの思い・声に直に向き合い、湧き上がるニーズを基に、こどもを取り巻く課題をこども若者と一緒に考え続け、しくみづくりにつなげています。

  • 校内居場所カフェ

    名古屋市立高校4校で校内居場所カフェを実施しています。
    無料のカフェスペースの開放と、ボードゲーム、カードゲーム、漫画などを持ち込みゆったり過ごす場を提供しています。先生や親とは違うおとなが学校にいて、生徒たちと一緒に過ごします。
    本来持っているこどもたちの力を発揮できるような関わりを持ち、関係づくりの中でこどもが抱える課題に気づき、必要があれば相談支援等に繋げます。

  • 名古屋市緑区子育て応援拠点森の実

    0歳~3歳の親子とプレママ・プレパパがもう一つのおうちのようにふらっと立ち寄ることができる居場所です。
    子育てに疲れたときもそうでないときも、『いつきてもいいよ いつかえってもいいよ』。森の実は地域と親子を繋ぐ橋となり、あたたかな地域に見守られた安心安全の場であり、こどもがこどもらしく過ごせる、おとなはそれを見守りながら育ちあえる、そんな時間を大切にしています。

  • こどもが育つ地域のつながりづくり事業

    緑区内で4カ所のプレーパークを実施し、こどもをはじめ、地域住民、子育ての当事者、地域の多様な主体(学区連協・子育て支援団体や支援者、NPO、学校など)と協働し、子育てしやすい地域づくりとこどもたちが豊かに育つ地域づくりを目指す「緑区子育て支援ネットワーク連絡会」の事業をコーディネートしています。
    複雑化した社会の中で子育ては孤立し、ストレスや悩みを抱えやすくなっています。
    社会全体で子育て家庭を支えることは、子育てがより楽しく、豊かなものになり、こどもが本来持っている「自ら育つ力=子育ち」を支えることにつながります。地域のつながりを大切に、共に考え、楽しみ、学び合いながらこどもも親も育ち合うネットワークづくりを目指します。

  • 知立市生活困窮者こどもの生活・学習支援事業

    2016年4月より、様々な要因で学習する環境が整っていない中学生を対象に学習支援事業を実施しています。こどもたちの進学意欲を高め、自立に向けた意欲喚起や学習意欲の向上を図るとともに、居場所の提供を通じて日常生活の習慣の形成や社会性の意欲を行うことを目指しています。
    直接こどもたちと関わる学習サポーターは大学生が中心となり、安心できる関係と居場所をつくりながら、こどもたちの心に寄り添うサポートを目指しています。

  • 名古屋市学習支援事業

    2008年からこどもNPOの当時の活動拠点であったピンポンハウス(名古屋市緑区)で生活に困難を抱える家庭の中学生を対象にした“無料塾”を開始し、支援の必要な家庭のこどもたちを受け入れてきました。2013年には名古屋市のモデル事業となり、2016年以降は委託事業として緑区6カ所、中川区1カ所で実施中です。
    中高生の学習や進学の意欲を増進し、学習習慣が身につくようサポートをしています。直接こどもたちと関わる学習サポーターは、大学生が中心となり、安心できる関係と居場所をつくりながら、こどもたちの心に寄り添うサポートを目指しています。

  • 名古屋市ひとり親家庭のこどもの居場所づくり事業

    ひとり親家庭の兄弟姉妹を中心として、家庭と学校以外に地域でおとなに見守られる場所、サードプレイスをつくり、生活を共にすることによって自立の意欲を高め、貧困の連鎖を断ち切ることが目的です。
    日頃行き場がなく、家庭に居づらいもしくは家庭に誰もいない、食事が十分に準備されていないなどの状況にある地域のこどもたちへ、食事や学び、遊び場や相談の場を提供し、居場所づくりを行っています。

  • こども・若者のSOSが届くまちづくり(ユースひろば、こども食堂)

    18歳を区切りに成人となり社会からは自立を求められますが、それまでの問題が解決するわけではなく、ユース世代であるがゆえに頼れる場所や利用できる制度も少なく、より困難な状況に陥りやすいという現状があります。
    そのようなこども・若者の居場所を実施し、彼らの声を聴き、SOSをキャッチしたときには行政や必要な機関に繋ぎ、孤立しないようにサポートします。
    大高南学区では地域の方々とともにこども食堂の運営を行い、多世代交流の場を作っています。